アイカツ喫煙部日誌

星宮いちごは赤マルを吸っている

星宮いちごと慢性閉塞性肺疾患

アイドルが煙草を吸って大丈夫なのか

 

僕は、星宮いちごは喫煙者であると主張している。

しかし今更ではあるが、煙草が彼女に与える影響は必ずしもプラスのものだけとは限らないということを見落としていたことに気付いてしまったのだ。

寧ろ何故、健康被害を引き起こす物として世間で最も一般的な煙草の負の影響を考慮していなかったのか。脳機能の欠落を疑う。

 

なので今回は星宮いちご喫煙がアイカツに与える負の影響について考えていこうと思う。自身への喫煙による健康被害については虚無になるため割愛する。

 

 

今回述べる内容は大きく二つに分けられる。

短期的に見た影響長期的に見た影響である。

 

 

 

まずは前者。

これには体力の低下や喉の乾燥による発声への問題が挙げられる。

確かにこれがそのままステージに影響したら彼女のアイカツにおいて大問題だろう。

 

だが、考えてみてほしい。

実際我々は、歌手を歌声だけで喫煙者か非喫煙者を判別することができるだろうか。

プロ野球選手をプレーだけで喫煙者か非喫煙者を判別することができるだろうか。

まず無理だろう。

彼らはその影響を補うだけの何らかの努力をしているのだから。

 

故にこの問題は努力によって解決することが可能だといえる。

喫煙による即時的な問題は比較的影響が小さい分、応急処置で対応できてしまうのだ。

 

 

問題は後者、長期的に見た場合の健康被害である。

 

 

ここでは喫煙による病気に関して述べていく。

喫煙が主な原因とされる病気にはまず肺癌と慢性閉塞性肺疾患が挙げられるだろう。

肺癌はともかく、慢性閉塞性肺疾患については聞いたことがない人もいるかもしれないが、慢性閉塞性肺疾患とはCOPDと略されることもある病気で、従来は肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていた病気の総称である。世界においてこの病気は癌、心疾患、脳血管障害に次ぐ4位となっており、喫煙者の15%~20%は発症するといわれている。

勿論これらが発症し悪化した場合にステージに立つことはほぼ不可能である。

呼吸困難等の歌やダンスに対して直接の障害となる症状が現れるのだ。当然だろう。

 

だがこの二つには喫煙者星宮にとっては朗報となる共通点がある。

発症者の殆どが高齢者であるということだ。

どちらも初期症状の段階では発見が困難であるくらいに影響が出ない。

つまり星宮は高齢者になるまでは他に問題さえなければステージに立つことが可能だということである。

普通のアイドルならばそれで十分問題はなかっただろう。

普通のアイドルならば発症し悪化する頃には引退している。

 

だが、星宮に関してはそうではないのだ。

 

星宮には夢がある。

「おばあちゃんになってもSoleilを続ける」

これは彼女一人の夢ではない。霧矢と紫吹の夢でもある。

星宮は夢を叶えなければならない

 

にも関わらず喫煙者星宮はおばあちゃんになるまでに肺癌とCOPDを併発し、歌やダンスはおろか最悪死に至っている可能性が出てきたのだ。

ちなみに肺癌とCOPDを併発した場合、肺がんCT認定機構前代表理事の長尾啓一先生の研究によると併発した78例の患者の生存期間中央値は僅か6ヵ月である。

 

 

 

とはいえおばあちゃんになるまでに死なれてしまっては為す術もなく残された霧矢と紫吹が可哀想なので、少なくともおばあちゃんになるまでは生きている星宮を想定しよう。

初期段階では完治してしまう肺癌ではなく、現在の医療では完治することが不可能だとされているCOPDを発症し、既にII期へと進行している場合を最悪のケースとして設定する。

 

COPDは初期症状が僅かなため発症段階では恐らく彼女のアイカツに影響は出ないだろう。しかしこれ以上進行した場合には咳嗽や喀痰、息切れや呼吸困難などの症状が目立って現れてくる。これらを抱えたままでは彼女はステージに立つことはまず不可能である。

結局星宮いちごはこの病に向き合わずにステージに立ち続けることはできないのだ。

 

さて、それでも夢を叶えねばならない彼女には二つの選択肢が残される。

 

一つは禁煙である。

アイカツ喫煙部が一体何を言っているのかという話ではあるが、あくまでも星宮にとって喫煙は手段の一つに過ぎないということを思い出して欲しい。

喫煙は確かに彼女を成長させるかもしれない。

だが彼女を成長させるのに煙草が必須だったかというと当然そんなことはないのだ。

 

じゃあ初めから別に吸わなくていいのではという話ではあるのだが、ここでは星宮が喫煙者であることが前提なので彼女は数ある選択肢の中から煙草を選んだということにさせてもらう。

彼女が煙草を選んだ理由についての考察、もとい想像は今後の記事で述べることにして今回は割愛する。

 

II期中等症時点で星宮が禁煙し、治療していれば完治はできなくとも活動することは可能だろう。実際歌手の和田アキ子COPDを発症しているが、禁煙・治療することで完治はしていないものの現在も歌手として活動を続けられている。

星宮も以前のように踊ることは困難かもしれないが、125話で紫吹が述べている通りそもそも病気などなくとも「踊れなくなっているかもしれない」のだ。

ファンも流石に高齢の3人に激しいダンスまでは要求しないだろう。

 

 

 

さて、二つ目の選択肢はステージを降りるというものである。

そもそもアイカツ!アイカツは何もステージだけではない

CMや映画への出演、モデル等も立派なアイカツである。

勿論どの仕事も決して簡単なものではないが、ステージと違ってこれらの仕事に関わる他の人間の手を借りることが可能という点で現実的ではないだろうか。

そもそも高齢の3人に激しい動きを要求することはないだろう。

それでいいのかという疑問は少なからず残ってしまうが、選択肢の一つであることに間違いはない。

 

 

余談だがどちらの選択肢を選んだとしてもその夢の結末自体には大きな差は現れない。

上の選択肢どころか、そもそも星宮が非喫煙者であっても関係ないかもしれない。

 

先程述べたのは星宮の引退を引き伸ばす方法ではない。

星宮いちごには、Soleilにはそもそも引退という選択肢がない

最後、つまり死ぬまでSoleilであり続けるための方法である。

彼女たちの夢の終点は死に設定されている

 

おばあちゃんになっても続けるということはつまり、おばあちゃんの次のステップである死に到達するまでは終わらないということでもある。

おばあちゃんと呼べる年齢になって三人で「おばあちゃんになっても続けられている」と話す機会があるかもしれない。だがそれはまだ夢の途中でしかないのだ。

まだおばあちゃんなのにSoleilをやめるわけにはいかない。

限界などというのはSoleilにはあってはならないだろう。

夢を叶えるためにはたとえ何歳になろうともSoleilであり続ける必要がある。

 

故にその過程は違えど、三人が同じ夢を持ち続けている限りその夢の結末はどのような選択をしようと変わらない

 

 

 

だいぶ重い余談になってしまったので最後に話を戻して今回は〆ようと思う。

 

喫煙者星宮いちごは恐らくしばらくはその負の影響を実感することはないだろう。

或いは彼女なら少しの影響が出たとしても努力で乗り越えられるはずだ。

 

しかし、いつかは決断を迫られる事になるかもしれない。

非喫煙者なら経験する必要のなかった壁にぶち当たる日が来るかもしれない。

間違いなく煙草は彼女のアイカツに対して負の影響を与えることになるだろう。

だが、星宮ならその壁すらも成長の糧としていくのではないだろうか。

 

「挑戦はチャンス。失敗だって前進」

 

 

 

アイドルが煙草を吸って大丈夫なのか

 

残念だが本記事ではそれに対する答えを用意出来ない。肺を蝕み、確実に病気へと歩みを進める煙草、このままでは決していいとは言えないだろう。

 

しかし、アイドル星宮いちごが果たしてただ体に悪いだけのものを喫煙所での会話から何かを得るためとはいえ取り入れるだろうか。

 

煙草によって自らに壁を与え、それを乗り越えることで確かに彼女は成長できるかもしれないが、努力の方法としては大変回りくどく効率が悪い

 

では星宮いちごが数ある選択肢の中から喫煙という手段をとった理由はなんなのか。

 

喫煙肯定派としてはここで終える訳には行かないので、次回は煙草のメリットについて書こうと思う。